山本圭『現代民主主義』中公新書、2021年

本書は20世紀の民主主義がどのように解されてきたかをまとめている。民主主義は、議論の的でありどうあるべきかが問われ続けている。

ポピュリズムの台頭の中で民主主義の在り方が問い直され続けていること自体が面白いし、議論されどれかの意見が素晴らしいというわけでもないところが、民主主義の問題の興味を引く点であり、他方関心を持たれなくなる理由ともいえる。