2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

WK22 興味を持ったこと

大豆田とわ子と三人の元夫 第6話 今回は、まさに一つの幕が終わることをまざまざと描かれている。 幕が閉じるという表現はやや乱暴なのかもしれない。人生の幕が閉じるのはなくなる時であり、人生は何はともあれ続いていく。それは今回の終盤でも描いていた…

エリックホブズホーム『The Age of Extremes the Short Twentieth Century 1914-1991』ABACUS, 1994.

本書は近年訳書でも出た、筆者による20世紀の通史である。 通史といえるのは、政治・経済のみならず科学芸術の分野も等しく取り扱っている。本書を読むと、筆者の中でソ連という存在、もっと広く言えば共産主義が20世紀の中で大きな要素を占めていたという…

WK21面白いコンテンツ

日本テレビ「コントが始まる」5月15日 自分と同年代の葛藤がテレビで見れるのは貴重だ。今の時代は、ドラマではみんな割と恋愛が多く自分はなかなかついていけない。 だが、このドラマではずーっと自分の人生をどう選ぶかが描かれている。延長もよし、それで…

熊本史雄『幣原喜重郎』中公新書、2021年

本書はタイトル通り、幣原喜重郎の生涯、特に外務官僚から外相として活躍した時代を描く。本書を読むと幣原の手法は同時代から見ても古臭いやり方であることがよくわかる。幣原は明治そして大正の諸外国の使節から外交の基礎を学び、自身の外交観を形成した…

君塚直隆『王室外交物語』光文社新書、2021年

本書は王室が生まれた古代エジプトから現代の王室までの外交、対外関係の構築の仕方をエピソードを交えつつ描いている。 まず、本書はエリザベス女王がモロッコやベルギーでの接遇に対して不満をもって、勲章やその後の訪問などに濃淡が出るようになったとい…

山本健『ヨーロッパ冷戦史』ちくま新書、2021年

本書はその名の通り、ヨーロッパの冷戦の歴史を描いている。ヨーロッパは冷戦の主戦場であり、そのため米ソの二大陣営の意向のまま動いているように理解されることが多かった。しかし近年の研究で西側陣営だけでなく、東側も陣営の国同士やソ連への批判があ…